「三体」難しいし挫折したなら、短編集から読んでみるのがおすすめです。
「三体」シリーズは、全世界で2,900万部発行され、書店でも目にすることが多いと思います。
実際ぼくも、渋谷、新宿、三軒茶屋あたりの本屋さんによく行きますが、目にしない日はありませんね。
話題となっている「三体」ですが、難しいし挫折することも。。。
このブログでは、「三体」を読む前に短篇集を読むことをおすすめします。
また、数種類ある短編集の中でも「時間移民」について紹介していきますね。
ぼくは現在SF小説を読むのが好きです。
「スノウ・クラッシュ」とか「幼年期の終り」、フィリップ・K・ディック作品が好きでサクサク読んでいます。
ただしッ!
三体は難しいので2回ほど読むのを挫折した経験があります。
「ゆくゆくは読んでみたい本カテゴリ」にそっと置かれたのでした。
そこでぼくは、短編集から読んでみることにしたんですよ。
そんな経験も元に、お伝えしていきますね。
見出し
1.三体難しいし挫折してしまう理由
2.三体難しいし挫折してしまったなら短編から読んでみるのがおすすめ
3.短編集「時間移民」の感想まとめ
1.三体難しいし挫折してしまう理由
三体難しいし挫折してしまう理由は、科学の専門知識がバンバン出てくるし、とにかく長いこと。
これに尽きると思います。
「幼年期の終り」を読み終えて、他のSF小説も読んでみたいと思っていたぼくも実際、「三体」は読むの挫折してます。
でも、気になるッ!
書店に行くと必ず目にするので気になるッ!
という気持ちをずっと抱えていましたよ。
この表紙、書店ではよく目にしますよね。
2.三体難しいし挫折してしまったなら短編から読んでみるのがおすすめ

三体難しいし挫折してしまったなら短編集から読むのがおすすめです。
理由は、ぼく自身がそうであったから。
前述もしましたが、ぼくは「三体」難しいので読むのを2回ほど挫折していました。
そこで、短編集から読んでみることにしたんですよ。
まず、劉慈欣さんの文体に慣れるという意味で。
複数の短篇集を読んで、それから「三体」に取り掛かったら、三部作全部読破することができましたよ。
現在、「三体0」劉慈欣の作品ではありませんが、オマージュ作品「三体X」が気になっています。
その前に伊藤計畫さんの小説を読むかもしれません。
とにかく難しいと思っていた三体を読むことができたんですよッ!
経緯としては、「円」「流浪地球」「老神介護」を読んでから「三体」三部作を読破したのでした。
各感想文を置いておきますね。
ぼくのように短編を三冊読んでから「三体」でもいいし、短編集のどれか1つだけを読んでから「三体」でも良いと思います。
大切なのは、劉慈欣さんの文体に慣れる、そして日本語訳をしてくれてる大森望さんの文体に慣れることです。
3.短編集「時間移民」の感想まとめ
ぼくの経緯としては、「円」「流浪地球」「老神介護」を読んでから「三体」三部作を読破し、その後「時間移民」を読みました。
「三体」の前に「時間移民」の流れでも良いかもしれません。
あと、「時間移民」だけ読んで「三体」を読むというのも良いかも。
とにかく、「三体」は難しいし挫折しがちなので短編から入ることッ!
「時間移民」劉慈欣短篇集Ⅱの感想は、「面白い」「三体との共通点がある」この2つです。
とにかく面白いッ!
これぞSFといったような。
アーサー・C・クラークを読んだことがある方は「ニヤリ」とする記述も。
あと、「時間移民」に描かれているアイディアが「三体」と共通しているという点です。
あらかじめ「時間移民」でイメージを想像してから、「三体」でそのイメージを流用するというか。
あと、共通な登場人物も出てくるんですよ。
天才物理学者・丁儀という人物です。
実際には、丁儀は、どの作品にも共通する一人の人物ではなくパラレルワールド的な感じで、複数の世界に様々な丁儀が居るという設定です。
でも、知っている人が出てくると安心しますよね。
アイディアとしては、長い間人口冬眠をして、長い時間を飛び越えるというアイディアが秀逸です。
「三体」にも出てくるんですよ。
まるでスタバに行くような気軽な感じで「冬眠して200年後に行こう」みたいな描写は面白かったです。
これと同じ人口冬眠のアイディアは、短編の一番最初の「時間移民」と一番最後の「フィールズ・オブ・ゴールド」に出てきます。
もし人口冬眠できたら、じぶんは何年間冬眠するか?どの時代まで時間を飛び越えるか?
といった想像が膨らみますねー。
L'Arc〜en〜Cielの「Snow drop」のMVのイメージですよ。
ぼくは「時間移民」の次に「運命」が好きです。
というのも「もし恐竜が絶滅していなかったら」という「if」を考えることができるからです。
「運命」の中に描かれている世界になっているかもしれないなーと。
絶対にありえないことを想像できるというのもSF小説の魅力の一つですよね。
「夢の海」「歓喜の歌」は両方とも芸術の話。
宇宙と芸術、音楽を上手く融合していますねー。
ぼくは絵画だったり音楽も好きなのでワクワクしました。
「宇宙収縮」「朝に道を聞かば」に天才物理学者・丁儀出てきます。
「宇宙収縮」のラストは何かどこかで読んだようなオチで、懐かしい感じがしました。
「朝に道を聞かば」は色々と考えさせられますねー。
じぶんが追い求めている理想を一瞬だけ見られるけど、その代償として命が奪われる。
究極な選択のような気がします。
「天使時代」は、鋼の錬金術師のキメラを創ったおっさんを思い出してしまいました。
「鏡」に出てくる装置があったら絶対に嫌だなーと思いながら読みました。
「フィールズ・オブ・ゴールド」はもの悲しい感じで終わります。
それこそ、村上春樹作品を読んだ後の喪失感のような。。。
「三体」難しいし挫折したなら、まずは短編を読んでみるのがおすすめです。
その中の一つ、「時間移民」でも全然良いと思いますよー。
最後に、「時間移民」の出版社公式のPR文を置いておきますね。
〜出版社公式のPR分を下記に引用します
「時間移民」
大森望、光吉さくら、ワン・チャイ[訳]
劉慈欣 時間移民 劉慈欣短篇集Ⅱ
早川書房
『三体』の劉慈欣、 大好評の『円』に続く待望の短篇集第二弾!
環境悪化と人口増加のため、政府はやむなく
“時間移民”を決断。全世界に建設された
200棟の冷凍倉庫に眠る合計8000万人の移民を率いて、大使は未来へと旅立つ。 表題作「時間移民」のほか、宇宙からやってきた“音楽家”が国連本部前のコンサートに飛び入り参加して太陽を奏でる「歓喜の歌」、 イル・リー 『三体」でも活躍した天才物理学者・丁儀がクォーク分割に挑む 「ミクロの果て」、すべてを見通しているかのような男に警察が翻弄される銀河賞受賞作「鏡」、太陽系の果てへとひとり漂流する少女を全人類がネット経由で見守る「フィールズ・オブ・ゴールド」など全13篇を収録する、劉慈欣の傑作短篇集。
〜ここまで
ここまで言われると、やっぱり読みたくなりますよね。
「三体」難しいので挫折した方は、是非短編集から読んでみて下さい。
下記からサクッと手に入りますよー。
またブログ書きます。
今後とも、何卒宜しくお願い申し上げます。