三体作者の短編の感想ッ!円 劉慈欣短篇集

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「円 劉慈欣短篇集」読みました。

劉慈欣さんと言えば、長編SF小説「三体」が話題になっていますね。

ただ、文庫本がめちゃくちゃ分厚いし、何巻にも分かれてて長いので読むのは躊躇していたんですよ。

そこで目に入ったのが「円 劉慈欣短篇集」です。

三体作者の短編の感想を、忖度なしでお伝えします。

結論としては、SF好きで「三体」は長すぎると感じている方には、是非読んで頂きたい小説です。

このブログでは、ネタバレにならない程度に、円 劉慈欣短篇集についてざっくり紹介していきますね。

おすすめですよ。

ぼくは最近のSF小説では「スノウ・クラッシュ」が好きです。

あと、「トータル・リコール」等のフィリップ・K・ディック作品は王道でしょう。

映画では「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「レディ・プレイヤー1」が好きです。

ぼくと似た作品が好きな方にも、是非おすすめしたい小説です。

見出し
1.三体作者の短編がおすすめ出来る理由!円 劉慈欣短篇集
2.円 劉慈欣短篇集で好きな短編とその感想
3.円 劉慈欣短篇集は三体に挑む前に読むのがおすすめ

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1.三体作者の短編がおすすめ出来る理由!円 劉慈欣短篇集

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三体作者の短編はおすすめです。

この、円 劉慈欣短篇集は読むべき。

SF好きなら是非とも読んで欲しい小説です。

その理由は、三体作者の劉慈欣さんの小説をサクッと読めるから。

三体は前述の通り重厚で長いので取っつき辛いです。

ぼくもまだ読めてないんですよ。

でも気になる。

そんな時には円 劉慈欣短篇集でしょう。

400ページにも満たないページ数の中に、13編入ってます。

星新一さんのショートショートみたいな10ページ位で終わる物語も3編ほどあります。

長くても30〜40ページなので、スッと物語が入ってきますよ。

短い物語と言ってもあなどるなかれ。

13編すべてにアイディアが詰め込まれています。

よくこんなにバリエーションに富んだアイディアが思いつくなぁと感心してしまいましたよ。

すげーとしか言いようがない。

アイディアもそうですが、語り口も滑らかなんですねー。(このあたりは翻訳された大森望さん達の力量もあるかと思います)

パラレルワールドがもしあるとしたら?先端技術によって寿命が延びたとしたら?体を冷凍保存出来たとしたら?未来のじぶんや他人と会話が出来たとしたら?

と言ったSFではよくあるモチーフも、劉慈欣さんなりに解釈され、読者に投げかけられます。

漫画や映画とかでよく登場する、秦の始皇帝とかも出てくるんですよ。

そして、環境問題や戦争と言ったデリケートな問題も扱ってます。

登場人生、場面、スケールや語り口やメッセージが短編ごとに違うので「1人の作者の短篇なのか?!」と思ってしまいましたよ。

13編読んでみて、好きなテイストの短編を何回か読むのも良いですねー。

ぼくは、実践してます。

全体を通して満足感がありますが、特に好きな短編については次の項で感想とともにお伝えします。

円 劉慈欣短篇集は下記から買えますよ。

リンクを置いておきますね。

2.円 劉慈欣短篇集で好きな短編とその感想

円 劉慈欣短篇集は13編もあるんですよ。

ここで、個人的に好きな短編とその感想をお伝えしていきます。

1番は「郷村教師」ですね。

感動したッ!

序盤は、小学校の教師と生徒との交流と、宇宙が交互に描かれて、その緩急に圧巻です。

でも、ちゃんと最後に繋がっているという。

多角的な見方も出来ますよね。

1人の教師の生涯と言ったミクロの目と、宇宙から見たある1種類の生命体と言ったマクロの目と。

いやー、秀逸でしたね。

過去に不幸なこともあったし、今も体が痛いしって、かなりヘヴィーな状況なんですよ教師は。

でも、それをものともしない彼の思考、行動はまさに「漢」。

漢と書いて「おとこ」と読むッ!

「郷村教師」を読むだけでも「円 劉慈欣短篇集」の元は取ったと。

表題作の「円」も面白かったです。

確かに、コンピューターは0と1のパターンによる延々な繰り返しだなぁと。

あと戦国時代は多少ズルくないとやっていけないという、昔ながらのモチーフもありますね。

描写が秀逸で、リアルで、頭の中にヴィジョンがまざまざと浮かびましたよ。

「栄光の夢」のシニや「円円のシャボン玉」の円円も、一貫性があって魅力的です。

この2作は登場人物の魅力が存分に出ていますねー。

「繊維」「メッセンジャー」「月の光」「人生」はサクッと読めて短いのに考えさせられる短編です。

ほぼ全て挙げてしまいましたが、やっぱり1番は「郷村教師」です。

3.円 劉慈欣短篇集は三体に挑む前に読むのがおすすめ

円 劉慈欣短篇集は三体に挑む前に読むのがおすすめだと、個人的に思います。

理由は、ぼくがそうだから。

ぼくは三体まだ読んでないんですよ。

そこで、短編13編読んでみたんですね。

結果、サクッと読めて面白い。

それじゃあ、長編はどうなの?

劉慈欣さんの三体はどうなの?

って今、気になってる状態です。

スタニスワレス・レム「ソラリス」、ジュール・ヴェルヌ「海底二万里」を読んだ後くらいに、「三体」に挑戦してみたいと思いますよ。

円 劉慈欣短篇集は、SFマガジン2023年10月号にも紹介されているんですよ。

以下引用です。

「円 劉慈欣短篇集

劉慈欣/大森望、泊功、齊藤正高沢

劉慈欣といえば『三体』だが、いきなり五 冊に及ぶ大長篇に挑むのは正直、ハードルが高 い。そこでおすすめしたいのが、劉慈欣の傑 作短篇集「円」である。一九九九年発表のデ ビュー作「鮫歌」から、「三体」の一部を抜 脅して改稿した「円」(二〇一四年発表)立 で全十三篇収録。古典的ともいえるSF設定 が意表を突く組み合わせで人跡未踏の世界に たどりつく、SFの面白さをストレートに映 わえる作品ばかり。例えば「郷村教師」は、 貧付の教師とその教え子が星間戦争終結間際 の宇宙艦隊と予想もつかない形で結びつく。

「詩雲」は、人類を圧倒的に超越しているは ずの異星種族が詩にはまり、驚愕のプロジ エットを始動する。代理戦争としてのオリン ビックを描く「栄光と夢」のように時事的問 題を取り入れた作品もある。表題作「円」 は、始皇帝とが人列計算機を作る改変歴史SF。壮麗な光景と驚異の物語をぜひ味わってほしい。 (大恵和実)」

SFは読みたいし、三体も気になるけど長いのは一寸。。。

というあなたには、是非読んで頂きたい小説です。

SF小説の早川書房より、文庫本出てます。

下記に置いておきますね。

またブログ書きます。

今後とも、何卒宜しくお願い申し上げます。

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